腰椎椎間板ヘルニアの症状、予防、治療法

腰に時々痛みがある場合は、椎間板ヘルニアの可能性が高いのですが、主な発生部位は腰椎と腰の骨です。腰の骨の間にある柔らかい椎間板が飛び出して起こる病気ですが、今日は椎間板ヘルニアについて詳しく見ていきましょうので、最後まで読んでみてください。

椎間板ヘルニアとは、腰の骨の間にある椎間板が飛び出して、周りの神経を圧迫するものです。人によって痛みが異なりますが、非常に強い痛みを訴える人も多くいます。下記の内容でさらに詳しく見ていきましょう。

椎間板ヘルニアの原因と主な症状

椎間板ヘルニアの原因は様々です。以下に示します。

• 椎間板が飛び出して脊髄神経を圧迫する
• 激しい運動や腰の可動域を超える動き
• 事故や重度の外傷
• 腰に良くない姿勢の習慣化
  概して、悪い姿勢と外部からの衝撃が主な原因です。
• 両肩の高さが異なる
• 腰を前に曲げた時に、背中の片側が盛り上がっている
• 靴の底が片方だけ減っている、または特定の部分だけ減っている
• 骨盤が歪んでいると推定され、脚の長さが異なる
• 腰痛により、長時間立ったり座ったりするのが辛い
• 腰を前に曲げたり後ろに反らしたりする際に痛みが激しい
• 床に平らに寝て、足を交互にゆっくりと持ち上げるときに、脚が引っ張られてあまり上げられない場合は疑う必要があります。
• 短期間で体重が急激に増加する

椎間板ヘルニアの予防法

椎間板ヘルニアを予防するには、日常生活の習慣が重要です。以下に示します。

椎間板ヘルニア予防
スポーツ活動や日常生活の中で、腰に痛みを感じるほど腰を過度に曲げたり反らしたりする動作は極力控えます。腰を長時間曲げたり反らしたりした状態を維持しないようにします。
お腹を床につけた状態でうつ伏せに寝て、スマートフォンや読書などをすると、腰と首に負担が蓄積される可能性があるので注意が必要です。座っている間は上半身を真っ直ぐに保ちますが、辛い場合は背もたれにもたれて休憩します。
足を組んで座る姿勢は、骨盤と腰椎の並びに良くないので注意が必要です。腰の運動は、腹筋運動よりもプランク運動を、痛みのない範囲内で軽く、こまめに行う方が効果的です。
息切れするような無理なジョギングよりも、軽いウォーキングを定期的に行いましょう。重力の影響を最も受けにくい水泳も、腰に良い運動と言えるでしょう。

椎間板ヘルニアの治療の種類
椎間板ヘルニアの治療の種類は様々です。以下に示します。

治療方法
物理療法 - 温熱療法、冷却療法、電気療法、超音波療法など

• 痛みを軽減し、組織の治癒を促進することで、痛みの部位の動きを改善します。
  手技療法 - 患者の特性と痛みの原因を鑑別し、筋骨格系を矯正する手技療法です。
• 痛みの原因となる筋肉や靭帯、腱などを緩める治療です。
  運動療法 - 患者の病歴や動作パターンを把握し、問題の原因を矯正します。
• 関節の可動域を広げ、身体組織への負担を軽減し、活性化させる過程です。
  靭帯強化
  注射療法 - 細胞分化促進と組織再生強化を誘導する薬剤を損傷部位に注射します。
• 痛みを軽減し、自然治癒能力を高める治療です。
  体外衝撃波 - 新生血管の生成と組織再生を誘導する再生治療です。
• 集中的（病変部位の一点に集中）と放射状（病変周辺部に広く放射）の体外衝撃波に分けられます。
  選択的
  神経ブロック - 痛みが発生する神経に局所麻酔薬を注入する処置です。
• 局所麻酔が切れるまでの間に痛みの経過を観察し、痛みの原因と神経を見つけ出して治療します。

椎間板ヘルニアの手術を受けた場合は、回復期間は1週間程度は自宅で安静にするのが良いでしょう。そして3週間以内は部分的に日常生活を送ることができ、3週間後からは社会復帰が可能です。

まとめ

今日は椎間板ヘルニアについて見てきましたが、私たちが日常生活で良くない生活習慣によって、徐々に椎間板ヘルニアが発症する可能性があります。今すぐ上記の予防法を参考に改善し、予防するようにしましょう。